「弱さ」こそ、素晴らしい
人間は万物の霊長であるから、人間以外の生きものと何かしら顕著な違いがなければ理屈が通らない。しからば、それはなにか。
生きものは、ある定常性を保つ環境の中で、何かしらの「強み」やより高い「適応度」を持つものが個体や種として、様々な相のタイムスケールでサバイバルしてきた。
「生き残る」ということは、個体間や種間において、より生きものとして「価値が高い」と言い換えてもよいだろう。
もし、人間が「強さ」や高「適応度」を至高の価値とするなら、他の生きものや動物と異なるところなどないと言える。同じ価値の延長線上で競いあっているに過ぎないからだ。いわば己の一物を他と比べて、「大きい」だの「長い」だの、より「長持ち」するだの言い募っている類だ。
人間が万物の霊長であるなら、その価値の高さの指標は、他の生きものとは正反対でなければ道理にあわない。
すなわち、人間において最高の価値は、「弱さ」であり、「不適応」であるはずだ。
「弱さ」が素晴らしく、「不適応」が最高であるからこそ、地球の歴史50億年の中で誕生した、最も変で、最も妙な生きもの、人間が人間らしいと言えるのである。
※上記の実践が下記にあたるのではないか、と思われます。
べてるねっと
※これこそが、「vulnerability」の意義だと考える。下記参照。
H.L.A.ハートの「自然法の最小限の内容」
| 固定リンク
「法哲学・法理論/jurisprudence Rechtsphilosophie」カテゴリの記事
- Pierre Legendre vs. Harold J.Berman [English version](2025.10.20)
- Pierre Legendre contre Harold J. Berman [Version française](2025.10.20)
- ピエール・ルジャンドル 対 ハロルド J. バーマン(2025.10.20)
- Toward a Shift from ”an Orientation to Acquisition and Property” to ”One of Care and Obligation”(2025.07.06)
- 大日本帝国憲法(2025.06.03)
「進化論(evolutionary system)」カテゴリの記事
- Die Geburt der Sprache und die Schöpfungsmythen(2025.11.20)
- 言語の誕生と世界創造神話(2025.11.20)
- Der Mensch kann nicht aus der Sprache heraustreten (Ausgabe Oktober 2025)(2025.10.29)
- Humans Cannot Step Outside of Language (October 2025 Edition)(2025.10.29)
- ひとは言葉の外に出られない(2025年10月版)(2025.10.29)
「vulnerability(傷つきやすさ/攻撃誘発性)」カテゴリの記事
- Intellectual History of the "Sphere of Intimacy" : before and after Arendt(2025.08.26)
- 「親密圏」アーレント以後とそれ以前(2025.08.26)
- To Not Lose Hope: "Focus on What You Can Control"(2025.04.20)
- 希望を失わないために:「自分がコントロールできることに焦点を当てる」(2025.04.20)
- 「後期高齢化」社会の現実(2023.08.31)


コメント