ウェーバーと家康(Max Weber and Tokugawa Ieyasu)
私が参加してるMLにて、
Max Weber, Hinduismus und Buddhismus, 1921
(Gesammelte Aufsatze zur Religionssoziologie, vol.2)
に、徳川家康の記述があることを教えて頂きました。
それをサクッとご紹介。
ドイツ語原典全文は、フリーのPDFファイルが米国のサイトにありました。下記
そこで、PDFファイル上を徳川家康で検索すると一か所ありました。下記。
1) Der Protektor des nach der Verfolgung durch Ota Nobunaga restaurierten Buddhismus freilich, der Tokugawa-Schogun Yieyasu, scheint fur seine Soldaten wesentlich die Hoffnung auf das buddhistisphe Paradies als Heldenhimmel geschatzt zu haben.
(ドイツ語原文、p.303)
図書館で、ヒンドゥー教と仏教―世界諸宗教の経済倫理〈2〉、深沢宏訳、東洋経済新報社2002年版、の該当箇所を確認しました。
(注12)織田信長による迫害の後に復活した仏教の保護者、徳川将軍家康は、言うまでもなく自らの兵士にとって、仏教の極楽への願望を本質的には英雄の天国へのそれとして評価していたようである。
(深沢宏訳、東洋経済新報社2002年版「ヒンドゥー教と仏教」、p.390)
念のため、上記ドイツ語原文を、機械翻訳させてみました。
1)The Protector of the persecution by Ota Nobunaga restored Buddhism, of course, for his soldiers, the Tokugawa-Schogun Yieyasu seems much the hope of the buddhist paradise as a hero to have estimated sphe-heaven.
(独→英の機械翻訳)
上記の注がつけられている本文自体は、
「原始仏教と同じく、禅宗はあらゆる文献的知識を排斥し、精神の訓練と、外界、特に自己の身体に対する無関心の獲得とに対して決定的な力点を置いた。禅僧にとっては、この訓練の意味は神的なものと瞑想的合一によって現世から解放されることであった。俗人、特に職業的戦士は、禅宗の慣行を彼らの職業のための鍛錬と訓練の手段として評価した。そして、権威ある日本人は、この宗派の訓練が生命そのものの軽視の気風を育てることによって日本人の軍事的有用さに大きく貢献した、と主張している。」(12)
(深沢宏訳、東洋経済新報社2002年版「ヒンドゥー教と仏教」、p.384)
上記の行論からすると、禅宗が兵士たちに自己の生命(身体)への無関心を引き起こすことが、軍事指導者たちにとって非常に都合よい、というものです。情報提供まで。
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