My First Rifle(初めてのライフル)
米国で、9歳男児が13歳の姉を射殺しました。3月19日、ミシシッピ州にて。
米で9歳男児が姉射殺 ゲームめぐりけんか 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
なんで、こんな事件が頻発するのかという法的根拠は、合衆国憲法に明記されています。
Amendment II
A well regulated militia, being necessary to the security of a free state, the right of the people to keep and bear arms, shall not be infringed.
Second Amendment | Constitution | US Law | LII / Legal Information Institute
修正第2条[武器保有権] [1791 年成立]
規律ある民兵団は、自由な国家の安全にとって必要であるから、国民が武器を保有し携行する権利は、 侵してはならない。
アメリカ合衆国憲法に追加され またはこれを修正する条項|About THE USA|アメリカンセンターJAPAN
この陰鬱な事件は、革命と反革命が繰り返され、社会秩序が修復不能になっている開発途上国とか、犯罪マフィアによる社会秩序が結果的に国家秩序を代替している貧しい国、のことではありません。超大国で最先進国であるアメリカ合衆国においてのことです。
〔参照〕【図解】米国で販売される子供向け銃 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
普通に考えて、子どもにライフル(rifle)を誕生日プレゼントするという社会は、常軌を逸しています。ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズを輩出しようが、ノーベル賞学者を何人出そうが、恥ずべき国家です。それが健全な常識(common sense)です。世界最狂国家、USA。
| 固定リンク
「歴史 (history)」カテゴリの記事
- 柳田国男「實驗の史學」昭和十年十二月、日本民俗學研究/ Yanagida Kunio, Experimental historiography, 1935(2024.10.20)
- Rose petals in the canyon(2023.10.25)
- 峡谷に薔薇の花弁を(2023.10.25)
- Knowledge and Evolution: 'Neurath's Ship' and 'Evolution as Bricolage'(2022.03.25)
- 《知識の進化》と《進化の知識》:「ノイラートの船」と「進化のブリコラージュ」(2022.03.25)
「憲法 (constitution)」カテゴリの記事
- Universal Declaration of Human Rights (1948)/世界人権宣言(2024.11.29)
- 「法の支配」か「法による支配」か?/ Rule of Law or Rule by Law?(2024.08.19)
- 書評:関 良基『江戸の憲法構想 日本近代史の〝イフ〟』作品社 2024年3月(2024.05.13)
- 尾藤正英著『日本の国家主義 「国体」思想の形成』2020年岩波書店(オンデマンド版pbk)(2022.11.28)
- 日本の若者における自尊感情/ Self-esteem among Japanese Youth(3)(2022.09.29)
「米国 (United States of America)」カテゴリの記事
- 20世紀におけるドイツ「概念史」とアメリカ「観念史」の思想史的比較 / A historical comparison of the German “Begriffsgeschichte” and American “History of Ideas”of the 20th century(2024.11.19)
- 対米英蘭蒋戦争終末促進に関する腹案(昭和十六年十一月十五日/大本営政府連絡会議決定)/Japan's Plan to Promote the End of the War against the U.S., Britain, the Netherlands, and Chiang Kai-shek 〔November 15, 1941〕(2024.06.02)
- 「戦後神話」:なぜ昭和日本人は米国好きか?/ The Postwar Myth: Why do Showa Japanese Love the U.S.?(2024.04.14)
- 戦後日本の食料自給率なぜ低下したか?/ Why did Japan's food self-sufficiency rate decline after World War II?(2023.09.18)
- Seki Hirono and Feminism (2)(2022.05.08)
コメント