南米アマゾン熱帯雨林火災(NASA衛星画像を含む)
本年、8月下旬、南米アマゾン川流域に広がる熱帯雨林で大規模な火災が発生しており、いまだ燃えています。この混乱に乗じて開拓地を拡大する好機として野焼きする悪質な開発業者もいる模様です。こうなってしまう問題の根幹は、アムネスティ(Amnesty)の記事が指摘するように、ブラジル政府の開発政策です。下記。
ブラジル:アマゾンを襲う大規模火災 政府の責任 : アムネスティ日本 AMNESTY
下の画像は、NASAによる衛星データの解析画像です。漆黒の部分が熱帯雨林とのことですので、その部分でオレンジ色になっているのが密林火災と見なせます。
この画像は、NASAサイト中の、Uptick in Amazon Fire Activity in 2019、から拝借しました。
※関連記事 NASA Satellites Confirm Amazon Rainforest Is Burning at a Record Rate | Space
現地の動画は、下記のAFPの動画をご覧ください。
動画:アマゾン森林火災、ブラジル北西部ロンドニア州の空撮映像 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
※この火災とブラジル政府の新しいアマゾン開発政策との関連を、アムネスティと同様に指摘するのは、ナショナルジオグラフィックの記事です。
アマゾン森林火災、原因は「過剰な伐採」と専門家 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
アマゾンの熱帯雨林を「地球の肺」と称する向きもあるようですが、これは誤解です。むしろ、それを逆手にとってこの問題を過小評価されても困りますので、別記事にて説明を試みます。
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