久しぶりに憤りました
メディアの記事を読んで久しぶりに憤りました。下記。
別に、この記事そのものに憤っている訳ではありません。まして、この記事自体が悪いわけでなありません。むしろ、良質の記事の部類でしょう。
私が腹が立つのは、日本の巨大メディアの一つである「日本経済新聞」が、ありがたそうに「フィナンシャルタイムズ」紙の記事を引いていることに、です。これでは、1945年から60年安保ぐらいまでの、敗戦の敗北感、恥辱感、劣等感で塗れて、「欧米なんでも素晴らしい」病に罹患していた頃と何も変わらないではないでしょうか。
仮に、記事内容が「Brexit」に関するものであれば、構いません。当事者が一番詳しい情報を持ち、内部事情をよく承知しているのでしょうから。
しかし、上記記事の内容は、好悪は別にして、2千年来の日本の隣国、中国に関することです。それも現代の内部通の話というだけではなく、文化史的な視点からも書いています。その意味で興味深いですが、中国史に多少なりとも通じている日本人であれば、むしろ陳腐な内容です。
上掲記事は確かに悪い記事ではありませんが、この程度の内容なら、記事を書くことのできる中国通の記者は、大「日経」紙であれば何人もいるでしょうに。なんでかつての「外電特約」扱いででかでかと載せるのか。そこに植民地心性が仄見えて、とてもガックリきます。
やはり、巨大メディアも「グローバリズム」の掛け声だけは勇ましいですが、所詮、自分も「黄色い顔」している癖に、「白い顔」の仮面をかぶって、「黄色い顔」に偉ぶっているだけなのか、と訝しんだり、噴飯ものと苦笑してしまったりと、何か冴えない一日でした。
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