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2020年4月16日 (木)

コロナ禍は肉食文明への報い / COVID-19 is a reward for carnivorous civilization

 疫病(伝染病、感染症)は、元来、牧畜文明圏のものです。

 天然痘はウシのウィルス、インフルエンザはブタ・ニワトリのウィルスです。家畜が元来の宿主で、それが遺伝的変異でヒトに感染し、大流行します。従いまして、キリスト教圏、イスラム教圏、華北文明圏は、歴史的に疫病の発生源となっています。また、それらは〔小麦+肉食〕文明圏とも重なります。米食はタンパク質を含みますが、麦食は含まないので、動物性タンパク摂取が必須だからです。

 逆に、稲作〔米食+漁業〕文明圏は、水が豊かです。すなわち、稲作文明圏は、家畜への必要性が低く、水が豊かで沐浴の習慣があるため、牧畜文明圏に比較すると、歴史的に「疫病」の発生源になることはあまりありませんでした。当然に、飼料用牧草地の開削のために、森林を焼き払う必要もありませんでした。つまり、地球砂漠化にも責任はかつては極小でした。近代西欧が「近代」を主導したため、近代文明は、世界中が「パン+肉=ハンバーガー」文明となったことになります。現代日本(=長州維新政権の末裔)は欧米の下僕として、列島史上、最大の家畜保有数となっています。ポスト近代は、脱肉食文明でなくてはなりません。コロナ禍は、ある意味でその報いです。

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