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2021年7月

2021年7月22日 (木)

トクヴィル史観から内藤〔湖南〕史観へ/ From the Tocqueville view of history to the Naito view of history

 内藤湖南〔1866(慶応2)年‐1934(昭和9)年〕は、トクヴィル(Alexis de Tocqueville)〔1805(文化2)年‐1859(安政6)年〕が没して7年後に生まれています。強いて共通点がある様にも思えなかったのですが、彼等は人類史の modernity の特徴づけに関しては、ほぼ同様な歴史観を有していたようです。以下、アブダクション史学の一つの試みです。

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2021年7月20日 (火)

トクヴィルのパラドックス/ Tocquebille's paradox


 さきに書評()しました、宇野氏のトクヴィル本に、ネット万能の現代における、「トクヴィル的状況」という「デモクラシー」における逆説(パラドックス)が最後に再論されていました。ここでは、あえてこの現象を「トクヴィルのパラドックス/ Tocquebille's paradox」と名付けておきます。宇野氏の行論は以下です。

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デカルト読まずのデカルト知り/ Are Americans Cartesians?

 先の宇野重規氏のトクヴィル本から教えて頂いたことで最も面白かったのは、アメリカ人が、「デカルト読まずのデカルト知り」だというトクヴィルの指摘です。このエートスは福澤諭吉のそれとそっくりだと思ったわけです。トクヴィルは続けて、すべてを疑っていてはむしろ大海原に浮かぶ小舟のようになる(これは私流の言い換え)ので、むしろ信仰が必要だと論じました。これも晩年の福沢の帝室論/宗教論と通底する部分があります。

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2021年7月19日 (月)

明治十二年のトクヴィル

 本邦初訳のトクヴィル『アメリカのデモクラシー』は、明治十二年に出ています。

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トクヴィル余滴

 前回の投稿で、トクヴィルに改めて食指が動きました。

 ただ何分にも、邦訳4分冊という代物ですので、一気に読むと言う訳には参りません。ところどころ、『アメリカのデモクラシー』の世界をブラウジングしましたら、興味深い記述にぶつかりました。下記です。

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書評Ⅱ:宇野重規著『トクヴィル 平等と不平等の理論家』2019年5月講談社学術文庫

宇野重規著『トクヴィル 平等と不平等の理論』2019年5月講談社学術文庫

 この書評は、に分かれます。前者は私のレビュー。は、目次および本書からの書抜き、抜粋で構成されています。内容を手早く知りたい方はを先にお読みください。私のレビューに関心をお持ちいただけましたら、にも眼を通して頂ければ幸甚です。

 

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書評Ⅰ:宇野重規著『トクヴィル 平等と不平等の理論家』2019年5月講談社学術文庫

 この書評は、に分かれます。前者は私のレビュー。は、目次および本書からの書抜き、抜粋で構成されています。内容を手早く知りたい方はを先にお読みください。私のレビューに関心をお持ちいただけましたら、にも眼を通して頂ければ幸甚です。

 

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2021年7月 8日 (木)

ワクチン(新型コロナウイルス)を接種しました

 7月7日午前10時30分に、ファイザー社製「コミナティ筋注」を地元自治体の集団接種会場にて打ちました。

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2021年7月 1日 (木)

Global Warming and the History of the Japanese Islands

 The Japanese archipelago is located diagonally from southwest to northeast in the mid-latitude zone of the northern hemisphere, approximately from 45 to 30 degrees north latitude and 145 to 125 degrees east longitude.

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温暖化と日本列島史

 日本列島は、およそ北緯45度から30度、東経145度から125度まで、北半球上の中緯度帯に、南西から北東にかけて斜めに細長く位置しています。その特異なロケーションが、慎ましやかなこの弧状列島に多様で豊かな自然環境と生態系をもたらしている自然地理学的前提です。

 この東西南北の広がりの影響は、日の出時間で札幌―鹿児島の約1時間20分の差となり、年間平均気温では、札幌―鹿児島の約10℃の差となっています。このどちらが生態系に強い影響力があるでしょうか。無論、年間平均気温です。

 従いまして、もし北半球で「温暖化」や「寒冷化」が進行しますと、日本列島の東西は対照的な影響がでます。約1万年続いた縄文時代は、前期から中期にかけて「温暖化」とそれに伴う「縄文海進」が進みました。紀元前5000頃に盛期を迎えた三内丸山遺跡では、青森湾が眼と鼻の先まで海進していました。広葉樹林の植生がもたらす豊かな堅果類(クリ、ドングリ、椎や栃の実)に加え、青森湾からの海の幸(魚介類)の動物性たんぱく質に恵まれ、最盛期に500名にのぼる「都市人口」が推計されています。ところが、縄文中期から後期にかけての「寒冷化」と「縄文海退」のダブルパンチで、急激に人口支持力が失われ、この「縄文都市」は捨てられます。列島全体でも東日本から西日本に人口の大移動があったと考えられています。そしてこれが弥生文明のはじまりとなりました。

 その後の列島の2000年史においても、歴史人口学の故速水融は、列島全体が寒冷化するとき、飢饉がより深刻化するのは東日本、温暖化では西日本を飢饉が襲っていると指摘しています。東日本の飢饉は、梅雨時から夏にかけての日照不足、冷夏によるイネ・農作物の不稔、病気による不作です。西日本の飢饉は、夏場の旱魃、水不足による不作、および大発生する虫害、蝗害、です。

 もし温暖化がすすみ、Peak Oil による人口支持力の上げ底の底が抜けてしまうなら、フォッサマグナ以西の西日本に、飢饉のリスクが高まる。これが列島史からの教訓です。

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