「陰謀論」のラベリング効果(2) / The labeling effect of "conspiracy theories": 本に溺れたい
弊ブログ記事(1)に、現代日本で最も尖鋭な理論経済学者塩沢由典氏からコメントを頂きました。せっかくですので、塩沢氏のコメントを記事に組み込んで応答させて頂くことにします。
弊ブログ記事(1)に、現代日本で最も尖鋭な理論経済学者塩沢由典氏からコメントを頂きました。せっかくですので、塩沢氏のコメントを記事に組み込んで応答させて頂くことにします。
昨今の「コロナ・ウィルス」「ワクチン接種」をめぐる議論の交錯を観察して、遅ればせながら1点気付いたことがあります。
「陰謀論」というラベリングは、論敵を価値的に劣化させる強力なレトリックのひとつだ、ということです。
※続編(2)をupしました。
キャンペーンのご案内です。
キャンペーン ・ 東京都の公共施設のトイレに生理用品を設置してください! ・ Change.org
人類は、女性の受胎/妊娠可能性がなくなると、人口が減少し最終的には種が絶滅します。また、女性は若年から「月経」があり、さらに「妊娠/出産/養育」期間が回避できないため、「戦争」には向きません。女性にとり環境は「平和」であることが基本望ましい。
人類への貢献から言えば、全て「女」の特権であるはずなのに、人類史上においては、むしろそれらは「ハンディキャップ」となってきました。不条理といえばこれほど不条理なことがあるでしょうか。車椅子の「ジョゼ」は、「生理」が始まると、義母と父親から疎まれて「養護施設」へ「捨て」られるのです。
「女であることがハンディキャップ」となるような国家は、「野蛮国」であって「文明国」ではありません。ある女性が切実な思いから始めた呼びかけです。キャンペーン趣意書を上記サイトからご一読されることを願います。 renqing、こと 上田悟司
毎年、この季節になりますと、駅まで歩く途中で、むっとするぐらいの濃い甘い香りに包まれる時があります。金木犀(キンモクセイ)です。丈夫な庭木らしく、生垣などによく使われるのだそうです。
学名、Osmanthus fragrans var. aurantiacus は小難しいラテン語 Latin です。
Osm-anthus 匂いの - 花
fragrans 香る
var. 変種
aurantiacus 橙黄色
という意味だそうです。
この樹木、日本では雄株しか存在せず、有性生殖ができません。したがって、「接ぎ木」ということになります。解説類では、原産地中国からは、雄株しかこなかった、とか、日本で育てると雌株は雄株に性転換するとか、もっともらしいことをかいてありますが、どうも両者とも都市伝説レベルの俗論らしいです。謎解きは、この問題に関する優れた案内である、下記の論文をPDFでDLしてお読みください。意外にもあまりよくわかっていません。
宮内泰之「恵泉 樹の文化史(12):キンモクセイ」恵泉女学園大学園芸文化研究所報告:園芸文化
しつこくて誠に恐縮ですが、amazonレビューに拙文を投稿しました。まもなく公開されると思います。
※ご参照 amazonプロフィール/レビュー(renqing、こと上田悟司)
小説、映画、アニメ等の創作物は、つまるところ、「気に入る」、「気に入らない」の世界です。従いまして、自分が気に入ったものが、ほかの人にも気に入ってもらえると嬉しい、という単純な動機で①を書きました。
この短編小説を知ったのは、2020年に劇場公開されたアニメ「ジョゼと虎と魚たち」(監督:タムラコータロー)を通じてです。
※続編(②)を投稿しました。
共同討議 伝統・国家・資本主義--保守主義の理路を問う / 西部邁 ; 浅田彰 ; 福田和也;柄谷行人(1997.10.9)
太田出版 1998.1 批評空間 II-16
対談記事はpp.6~30、下記の西部発言はpp.28~29
本書(新版)の発行年は、昭和36(1961)年で、今を遡ること、60年前です。従いまして、1960年前後(と言うより戦前の)の思想史研究を前提に執筆されています。もしこれが数学辞典や理化学辞典なら、懐古趣味でもない限り、座右に置く意味はないのでしょうが、人文系の学問となるとそうでもないようです。本書は、半世紀の時の篩に耐えるコンテンツを擁している、と言ってよいからです。
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