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2021年12月20日 (月)

私のベスト3(2021年/読書)/ My Top 3 (2021 / Reading)

 初めての試みですが、今年読んだ(読了した)本のベスト3を残しておきます。ひょっとするとあとで「あ、あれが抜けていた!」というものがあるかも知れません。その時は、修正します。ご愛敬ということでご寛恕を乞います。

※ちなみに、この3点には優劣はありません。念のため。

1)小説「ジョゼと虎と魚たち」(田辺聖子/1984年)①: 本に溺れたい

2)寄生獣〔岩明均:1988-95/アニメ2014-15〕①: 本に溺れたい

3)ジョージ・オーウェル、鯨の腹の中で、平凡社、1995年
T. S. Eliot vs. George Orwell: 本に溺れたい


※発表当時、小川洋子の1)への評がありました。
下記は、すべて集英社版田辺聖子全集16(2005年)解題p.570より

小川洋子「官能とユーモア」(小説現代、平成17年10月号)は、通常共存しにくい官能と死とユーモアを「すべてしなやかに受容」する作家として田辺聖子の名をあげ、「ジョゼと虎と魚たち」を論じている。主人公のジョゼは「あからさまな性の匂いは発揮しているように見える」が、それは「罠」で「か細く白い脚の奥に、生命のマグマを封じ込めた底なしの沼が潜んでいる」。「”アタイたちは死んだんや”(中略)ジョゼは幸福の極みが死である、と気づいたのだ」という。

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