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2022年12月 9日 (金)

人口縮小社会:一つの帰結

 考えてみますと、人口減少社会である現代日本は、一人の子供が二人の親をみると言うめぐりあわせの方々が、年々増加していることになります。
下図ご参照:マウスポインタをグラフに重ねますと、詳細で大きな画面が出ます

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 この事態は、(もし化石燃料を低廉・大量に輸入し続けることが可能であるならば)22世紀の人口定常社会の日本になるまで半世紀以上継続します。AIを実装した介護ロボットを大量に準備するか、家僕として貧困途上国から大量の移民を受け入れない限り、日本経済の生産年齢人口マンパワーの1/4は、親の介護に充当しなければ、帳尻が合いません。もしくは、労働生産性を25%以上あげるか。しかし、Peak Oil後の、人口分散型のゼロ成長、定常循環経済で、そもそも労働生産性をどうやってあげるか、私は見当もつきません。

 こうなると、私たちの幸福の定義、人生の見方を minimalism 化仕様にでもしないかぎり、「生」と折り合いつけることは困難かと思われます。その意味で、徳川日本という、歴史に実在した、定常循環経済社会の再検討(正負両面からの再評価)は、マテリアル(substance)においても、メンタリティ(vision)においても、少なくともこの列島に生きる我々としては、喫緊の重要性があります。

※下記も参照

孤立に陥る高齢者ほど「詐欺被害」に遭いやすい
学歴が高く金融取引が得意な高齢男性は注意| 1億「総孤独」社会-東洋経済オンライン

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