「天体観測」 BUMP OF CHICKEN (2001)
よい歌だ。詞、曲、ボーカル、ともによい。青春の抑制されたリリシズムを表現して余すところがない。藤原基央の才能を感じさせる。
詞にご関心をもたれた向きは、下記リンクで、彼らのパフォーマンスをご覧戴きたい。いわゆるロックなので、あるいは騒がしく感じる方もおられるかも知れない。そこをぐっと堪えて最後まで見て戴ければ、彼らの表現が、かつて文学のみが持っていたものに、対抗しうるだけの力を有していることを納得できると思う。
私は、昔なら南佳孝、いまならスガシカオの声が好きなので、藤原基央のボーカルはかなり気に入っている。
BUMP OF CHICKEN『天体観測』 - YouTube
「天体観測」 作詞:藤原基央 作曲:藤原基央 2001年
午前二時 フミキリに 望遠鏡を担いでった
ベルトに結んだラジオ 雨は降らないらしい
二分後に君が来た 大袈裟な荷物しょって来た
始めようか 天体観測 ほうき星を探して
深い闇に飲まれないように 精一杯だった
君の震える手を 握ろうとした あの日は
見えないモノを見ようとして 望遠鏡を覗き込んだ
静寂を切り裂いて いくつも声が生まれたよ
明日が僕らを呼んだって 返事もろくにしなかった
「イマ」という ほうき星 君と二人追いかけていた
気が付けばいつだって ひたすら何か探している
幸せの定義とか 哀しみの置き場とか
生まれたら死ぬまで ずっと探している
さぁ 始めようか 天体観測 ほうき星を探して
今まで見つけたモノは 全部覚えている
君の震える手を 握れなかった痛みも
知らないモノを知ろうとして 望遠鏡を覗き込んだ
暗闇を照らす様な 微かな光 探したよ
そうして知った痛みを 未だに僕は覚えている
「イマ」という ほうき星 今も一人追いかけている
背が伸びるにつれて 伝えたい事も増えてった
宛名の無い手紙も 崩れる程 重なった
僕は元気でいるよ 心配事も少ないよ
ただひとつ 今も思い出すよ
予報外れの雨に打たれて 泣きだしそうな
君の震える手を 握れなかった あの日を
見えているモノを 見落として 望遠鏡をまた担いで
静寂と暗闇の帰り道を 駆け抜けた
そうして知った痛みが 未だに僕を支えている
「イマ」という ほうき星 今も一人追いかけている
もう一度君に会おうとして 望遠鏡をまた担いで
前と同じ 午前二時 フミキリまで駆けてくよ
始めようか 天体観測 二分後に君が来なくとも
「イマ」という ほうき星 君と二人追いかけている
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コメント
いやー、こちらこそどうも、かぐら川さん。
ふた昔まえなら、言語表現者の才能は、専ら、文学を通じてしか、発露できませんでした。
しかし、いまでは、文学青年の卵たちは、音楽へ流れているのだと思います。
KREVAというラッパーの「あかさたなはまやらわをん」などというのも、なかなか俳諧精神に富んだものです。文学がかつての輝きを取り戻すことは、人的資源からみて難しいかもしれません。参照↓
http://musico.jp/contents/words.aspx?id=r8RS1X
投稿: renqing | 2008年10月19日 (日) 01時26分
ごぶさたです。BUMP OF CHICKENのアルバムCDに「ユグドラシル」というのもあって、聴いてみたいですね。息子の持っている膨大な?ロックCDの中にあるのかもしれません。
(拙日記、ブログの形でも書いています。)
投稿: かぐら川 | 2008年10月18日 (土) 18時37分