Aristotle

2024年12月 9日 (月)

『殺す理由 : なぜアメリカ人は戦争を選ぶのか』/ REASONS to KILL: Why Americans Choose War?, 2010. by R. E. RUBENSTEIN

米国の国際関係論/紛争問題解決学の専門家、リチャード・E・ルーベンスタイン(Richard E. Rubinstein)の著書の一節を引きます。

*この著者は、ちくま学芸文庫『中世の覚醒:アリストテレス再発見から知の革命へ』 訳:小沢千恵子, 2018年, の方が読書人には知られているかも知れません。

『殺す理由:なぜアメリカ人は戦争を選ぶのか』2013年紀伊国屋書店、p.261
REASONS to KILL: Why Americans Choose War, 2010, Bloomsbury Press, p.167)

「アメリカは比類ない徳を有するという思いこみは、過去に行った数々の介入のよりどころとなっていた。それはまた、私たち(米国人のこと:引用者註)に自己欺瞞と度重なる非人道的抑圧という堕落への道に導いてきた。」
'The assumption of unique American virtue that has underpinned past interventions has also led us down the road of self-deception and replication of inhumane forms of oppression.'

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2021年12月15日 (水)

肉体は頭の下僕?/ Is the body a servant of the head?

 ギリシア都市国家群から、アレクサンドロスの大帝国へ、そしてローマの地中海帝国への遷移は、政治的変化だけではなく、エピステーメー(世界認知の枠組み)の遷移をも伴っています。下記の引用は、以下訳書から

リヒアルト・ハルダー『ギリシアの文化』北斗出版(1985) pp.20-21
Richard Harder, Eigenart der Griechen / Einfuerung in die Griechische Kultur, Verag Herder GmbH, 1962

 

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2021年9月20日 (月)

寄生獣〔岩明均:1988-95/アニメ2014-15〕③

 しつこくて誠に恐縮ですが、amazonレビューに拙文を投稿しました。まもなく公開されると思います。
※ご参照 amazonプロフィール/レビュー(renqing、こと上田悟司)

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2021年9月18日 (土)

寄生獣〔岩明均:1988-95/アニメ2014-15〕②

 小説、映画、アニメ等の創作物は、つまるところ、「気に入る」、「気に入らない」の世界です。従いまして、自分が気に入ったものが、ほかの人にも気に入ってもらえると嬉しい、という単純な動機でを書きました。

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2021年2月 9日 (火)

賢いオイディプスが何故「過つ」か/ Why Oedipus, the Wise, Made a Mistake

 以下は、amazonレビューに掲載した、アリストテレース詩学/ホラーティウス詩論 (岩波文庫)Poetics (Oxford World's Classics)、への短評です。二番煎じ、三番煎じの類ですが、埋め草記事として弊ブログにもpostしておきます。悪しからず。

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2020年6月17日 (水)

悲しみは《こころ》を解き放つ/ It is sadness to release the bound heart.

「他ひとに愛想を盡かした私は、自分にも愛想を盡かして動けなくなつたのです。」夏目漱石『こころ』復刻版p.422、「先生と遺書」より

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2019年6月 1日 (土)

ミメーシスとしての読書 (Reading as mīmēsis [ μίμησις ])

 読書は、ある時点/ある場所で、ある人物によって著された文字列を、別の時点/場所で他者が読むことです。

 

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2015年5月18日 (月)

アリストテレス「詩学」Aristoteles, Peri poietikes (補遺)

(2)の記事とほぼ同じ指摘がされているのを知らせて頂いたので記載しておこう。

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2015年5月 7日 (木)

アリストテレス「詩学」Aristoteles, Peri poietikes (2)

≪3.分析≫
ここからは、ブログ主の研究テーマである「複雑系 Complex Systems」から見た本書の分析。

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2015年5月 6日 (水)

アリストテレス「詩学」Aristoteles, Peri poietikes (1)

≪1.読後感≫
 最初に思ったのは、この二千年前のドラマ論(=傑作ドラマの条件とはなにか?)が21世紀の現代でも全く古びてない、ということ。昨今の映画、アニメ、テレビドラマ、小説、等における素晴らしい作品や、近現代の名作、名画、傑作と評判のものには、アリストテレス大先生が指摘するドラマ構造(=物語の結構)が脚本に作劇術 Dramaturgie として仕込まれているからこそ、面白く感動的なのだ、ということが如実にわかる。

ブログ主の研究テーマである「複雑系 Complex Systems」から見た本書の分析は(2)へ続く。

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