安丸良夫

2021年2月16日 (火)

幕末維新期における“文化大革命”/ The "Cultural Revolution" at the end of Tokugawa Japan

 以下は、

  安丸良夫『神々の明治維新 -神仏分離と廃仏毀釈- 』1979年岩波新書

への 書評記事〔2008年6月17日 (火)投稿〕を、若干改訂したものです。今さらに何故、新記事としたのかと申しますと、重要な事実を新たに付加したためです。以前の書評記事を既読の方も、お目汚しに笑覧頂ければ幸甚です。

 

 

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2018年7月 3日 (火)

維新=ボリシェヴィキ革命、の最大の歴史犯罪

 維新=ボリシェヴィキ革命の最大の歴史犯罪は、神仏分離=廃仏毀釈です。

 二つの点が犯罪的でした。

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2018年1月16日 (火)

越中女房一揆

 表題を見て、何のことかと首を捻る方が多いのではないでしょうか。これは、1918(大正7)年夏、富山県の魚津町から始まった、米騒動のニュースを取り上げたある新聞の見出しです。その全体像は下記の表をご覧ください。

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2016年4月19日 (火)

追悼 安丸良夫

 安丸良夫氏が今月(4月4日)亡くなられた。2月、自宅近くで交通事故に遭遇され、入院中だった由。81歳。

私は安丸のよい読者とは言えない。調べてみたら、手元にあるのは3冊。

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2008年7月14日 (月)

若い衆に入ったら、子供心でいるんじゃありません(追記20200622)

 下記の本がとても面白い。

高橋敏『江戸の教育力』ちくま新書(2007)

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2008年6月23日 (月)

幕末の危機意識は誰のものか?

 「明治維新」イデオロギーを強く彩る「危機」意識。これは対外的な意識だけではなく、徳川社会そのものへの危機意識でもある。つまり、内と外の「危機」への認識である。

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2008年6月17日 (火)

安丸良夫『神々の明治維新 -神仏分離と廃仏毀釈- 』岩波新書(1979) (20230306 改訂)

1)著者について
 著者は令名の高い思想史家です。特に、近世から近代にかけて、西暦で言えば、1800年代の日本についての考察で、ベーシックな業績を幾つも出しています。

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2006年12月24日 (日)

治者であるがゆえに正しいわけでなく、被治者であるがゆえに正しくないわけではない(1)Being the ruler doesn't mean he is right, so being the governed doesn't mean they aren't right.

「よりひろい視野からすれば、民俗信仰の抑圧は、明治維新をはさむ日本社会の体制的な転換にさいして、百姓一揆、若者組、ヨバイ、さまざまな民俗行事、乞食などが禁圧され、人々の生活態度や地域の生活秩序が再編成され、再掌握されてゆく過程の一環、そのもっとも重要な部分の一つであった。

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2006年11月29日 (水)

明治の立身出世主義の起源について

 この問題について、一つの見通しをつけるのに良い本がある。

竹内洋『立身出世主義(増補版)―近代日本のロマンと欲望―』世界思想社(2005年)

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