環境問題 (environment)

2024年11月10日 (日)

「産業革命」の起源(2)/ The origins of the ‘Industrial Revolution’(2)

塩沢先生
コメントと興味深い記事のご紹介ありがとうございます。

見はるかすかぎり、風車が林立している農村、などというのは、壮観かつ何か心躍るものがありますね。

※参照 ´Fryslan boppe´. An in-depth inspirational analysis of work rewarded with the 2024 Riksbank prize in economic sciences. | Real-World Economics Review Blog

ご紹介の記事の著者のいうように、'to mechanize production processes' を「産業革命」の核心とするならば、この史実は「産業革命」と言うに値します。

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2024年8月11日 (日)

「獲得と所有権」志向から「ケアと義務」志向への転換のために/For a shift from an “acquisition and property” to a “care and obligation”

以下の文は、書評として書き出しましたが、あらぬ方向に向かって書き終わってしまいました。とりあえず、備忘録としてこちらに書き留めておきます。

〔書評〕勝田有恒・森征一・山内進編『概説西洋法制史』2004年ミネルヴァ書房

本書は、非西欧知識人が座右に置くべき必読書と言えます。なぜなら、現代の巨大、複雑な社会がそこそこの秩序を保ち、運営されているのは、発達した近代法体系に負うからですし、それは西欧人たちが構築してきた歴史資源であることは否定しようもないからです。

内容は、「西洋法制史」事典ですが、充分にドイツ風の「西洋国制史」ハンドブックとも評せるでしょう。

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2024年7月26日 (金)

近代工業技術の人類史へのインパクト/Impact of Modern Industrial Technology on Human History

そしてこの底流の動因をなしているものは近代工業技術である。技術はコンヴィヴィアルな道具たるべきだというイリイチの主張には異論はない。しかし残念ながら人間は挫折と失敗をとおしてしか学び得ぬ存在である。古代の運命にように発展してきた近代技術は、たとえセクソシスト体制をとおしてであれ、危機をとおして否応なく人間にその歴史的自己了解の様式の転回を強いる両義的で、教育的な力を秘めている。それ故に、核戦争の脅威や環境の危機にもかかわらず、現代技術が人類に及ぼす長期的なインパクトは肯定的なものと考えられる。この点でイリイチの現代文明批判は、マルクスを「経済人」のイデオローグと見る視点を含めて、いささか性急にすぎ、彼の師ポランニーの一面性と抽象性を受け継いでいるところがあるように思う。
関 曠野/書評「ホモ・エコノミクスの興隆 ― I.イリイチ『ジェンダー』」、1985年5月、より

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2023年10月29日 (日)

ぼくらはみんな生きている/ We are all alive

『アンパンマン』の原作者、やなせたかしは、「昭和」の人間なら誰でも知っている、ある名曲の作詞を1961年にしています。

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2023年9月18日 (月)

戦後日本の食料自給率なぜ低下したか?/ Why did Japan's food self-sufficiency rate decline after World War II?

なかなか気になる新聞記事がありました。下記。

農家が8割減る日 主食はイモ、国産ホウレンソウ消滅? - 日本経済新聞(

記者自ら、コメ主食から、農水省推奨の代替主食イモで、献立し試食したところ、三日目の昼食にはギブアップしたとのこと。記事中で、半世紀後、国内農作物は下記の事態を迎えると予想されています。

上記、日経記事より。

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2023年8月31日 (木)

「後期高齢化」社会の現実

日本列島では、2022年9月現在で、人口年齢構成は以下のようになっています。

総人口:1億2500万人
15歳未満:1500万人(12%、総人口比)
15歳以上64歳以下:7400万人(59%)=生産年齢人口
65歳以上:3600万人(29%)
〔うち、75歳以上:1900万人(16%)=後期高齢者〕

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2022年11月 6日 (日)

The plant population is not a net producer of oxygen

 This article is an English translation (supported by DeepL) of the following Japanese article.

南米アマゾン熱帯雨林火災〔2〕: 本に溺れたい

 Let's recall "photosynthesis," which we learned in high school science courses (chemistry and biology). Plants use the energy of sunlight during the day, plus CO2 from the atmosphere and H2O from the soil, to produce carbohydrates (mainly glucose C6H12O6) and O2. That is the following equation.

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2022年11月 2日 (水)

Powered society as a source of heat pollution/熱汚染の源泉としての動力社会

 It is hard to deny that humanity in the 21st century seems to be exposed to climate change in the form of global warming. There are data that are easier to understand, even if they are not at the macro level of the Earth.
 The following data is available. [Hover your pointer over the image and click to see a clear, highly detailed image in a new window].

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Above source: Japan Meteorological Agency | Changes in heavy rainfall and heat wave days (extreme events) to date

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2022年9月19日 (月)

熱汚染の源泉としての動力社会/Powered society as a source of heat pollution

 21世紀の人類が、地球温暖化という気候変動に晒されているらしいことは、もはや否定し難い状況だと思います。地球というマクロレベルでなくとも、より分かりやすいデータがあります。
 下記です。〔ポインタを画像に重ねクリックすれば、詳細度の高いクリアな画像が別画面で出ます。〕

Max35up_p
上記の出典 気象庁 | 大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化

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2022年6月 3日 (金)

我们生态危机的历史根源 / Lynn White, jr. 1967.

 以下是半个世纪前(1967年)林恩-怀特先生发表的不朽论文《我们生态危机的历史根源》的全文。

 不幸的是,这篇论文已经被遗忘了。它在互联网上有一个PDF文件〔ダウンロード - lynnwhiterootsofcrisis.pdf〕,但我怀疑很多读者会费力去搜索它。然而,我决定将这篇文章发布在我的博客上,因为我认为将文章的文本放在互联网上会更好,使那些对环境危机感兴趣的人在搜索关键词时更容易找到它。但是,如果版权人要求删除该文章,我们会遵从其要求。

※原文为英文,但日文和中文的翻译将使用DeepL,并作为本文的单独文章发布。
※cf. 这篇论文被收录在.
LYNN WHITE, JR. Dynamo and Virgin Reconsidaered: Essays in the Dynamism of Western Culture, 1968, Massachusetts, The MIT Press
Index
リン・ホワイト(青木靖三訳)『機械と神―生態学的危機の歴史的根源』1999(1972)年、みすず書房

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