大震災

2018年9月30日 (日)

寺田寅彦からの警告

 この颱風の真っ最中に、身に染みる内容の随筆があります。

寺田寅彦「天災と国防」(昭和九年十一月、経済往来)

 寺田寅彦の科学エッセイなので、原文はすぐ読み切れます。以下のいずれかをお読みください。

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2017年12月31日 (日)

マスコットと苦難の神義論(mascot and Theodizee des Leidens)

マスコット( mascot [en]/mascotte [fr])
英語圏には,フランスの作曲家オードランEdmond Audran(1840-1901)のオペラ《 La Mascotte 》の公演(1880)を機に知られるところとなった語。

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2011年6月 6日 (月)

有効需要と価格硬直性

 先日、大震災と経済学、なる記事をポストした。

 その一方で、最近、①、②の二つ記事を眼にした。そこで、先の記事の内容を若干修正してみる。ま、とりあえずアイデアのみ。

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2011年5月15日 (日)

斉藤和義「ずっとウソだった」(2011年)

 爆笑。やはり斉藤和義はCOOLだ。

斉藤和義「ずっとウソだった」

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2011年5月 9日 (月)

東京大停電の可能性は(たぶん)ない

 昨日、以下のニュースに接した。

浜岡原発:停止要請 各電力会社は「余波」を警戒 - 毎日jp(毎日新聞)

 記事中にこういう文言があった。

国内の商業炉の設備容量は計4884.7万キロワットと、発電設備全体の約17%を占めるが、定検中の原発の再稼働が遅れれば、全国の原発の8割超が一時停止しかねない。

 そこで、本当にすべての原発が運転を停止したら、ニューヨーク・カナダ大停電(2003年8月14日、5000万人に影響)のようなことが起きるのか、実際にデータを使って計算してみることにした。

 使用するのは、下記の公表データ。

情報ライブラリー | 電気事業連合会【でんきの情報広場】

にある、

電気事業のデータベース(INFOBASE) ) - 電力データ

の、INFOBASE 2010、という資料(PDFファイル)。

 そこから数字を抽出して計算し、表にしたものが下記。

A=最大出力(10電力計、2010年3月末、kW)
B=原子力発電の最大出力(10電力計、2010年3月末、kW) 
C=原子力発電を除く最大出力(10電力計、2010年3月末、kW)
D=最大電力(10電力計、2009年、kW)  
E=原子力発電を除く発電による夏季最大電力の充足率(%)   

                             
 B A-B=        C            D C÷D×100=            E
203,970,022 48,847,000 155,123,022 155,120,000 100.002

 上記からとりあえず、以下のことは結論できるだろう。

 発電設備能力からすると、原発をすべて停止しても、ぎりぎり夏場の最大電力に間に合う。

 それにしても、これは数字が合いすぎる気がする。電力業界(=電気事業連合会)にどのような意図があるのか。再考する価値はありそうだ。

〔リンク追加〕

原発はなぜ儲かるか?(20110504リンク追加): 本に溺れたい

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2011年5月 8日 (日)

震える日本列島

 下記は、2011年3月11日(金)における14:46以降の、この地震列島を連続的に襲った地震を、列島地図上に動画で再現したものだ。

 すでに他サイトへのリンクを通じて紹介済みではあるが、改めてこのブログでも注目することにした。“あの時”、いかにマシンガンのように列島が地震の攻撃を受けていたのかよくわかる。

日本の地震の地図(Japan Quake Map)

 このサイトに飛んだら、しばらくジッと待っていてもらいたい。2011年3月11日(金)の00:00から始まり、14:46までには3回しか地震がおきてないので、見ていても、画面上何の変化も起きないからだ。しかし“あの時”が始まったら、目を離してはいけない。というか、目が離せなくなってしまうが。

 上の動画をジッとみたあとで、下記を読んで戴ければ、石橋氏の提言の意味を深く了解されるだろう。

「迫り来る大地震活動期は未曾有の国難である」衆議院予算委員会公聴会で石橋教授が原発震災を強く警告(全文)

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福島原発20キロ圏内の動物たち

 原発震災で取り残された動物たちがいる。






 彼らを放置しておいていいはずがない。

 そこで、警戒区域内の動物(ペットまたは家畜等)を救護するために特別に組織された専門家チームを派遣すべく、政府へ提出する要望書に署名活動をされているグループがある。下記。

FreePets  緊急提言

 内容を読み、アクションを起こして戴ければ幸甚。

 上のような活動を西欧かぶれと思い込む方もいるかもしれない。しかし、それは明治以降の西欧化とは別の起源を持っている。それは仏教である。下記を参照して欲しい。

生きている殺生戒(せっしょうかい)

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2011年5月 5日 (木)

「歴史学は未来学である」 川北稔

 歴史学者川北稔氏が、2011年4月7日(木)、朝日新聞オピニオン欄に、東日本大震災について「歴史のいま」と題したインタビュー記事を掲載されている。私自身は既に大新聞も小新聞も読まなくなって久しいが、ありがたいことにこの含蓄深い記事全文をスキャンしてブログに貼り付けて下さっている方がいらっしゃる。下記。

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警告されていた《原発震災》 ⇒ 平成17年2月23日 (水)午前9時39分:第162回国会衆議院予算委員会公聴会/公述人石橋克彦神戸大学都市安全研究センター教授

■この公聴会における石橋氏の公述内容の全文は、下記のリンクが読みやすい。そこには、浜岡原発のメルトダウン時の放射能拡散分布シミュレーションの図も同時に掲載されていて、ちょっと身震いしてしまう。

「迫り来る大地震活動期は未曾有の国難である」
衆議院予算委員会公聴会で石橋教授が原発震災を強く警告(全文)

■公述全文、および公聴会における国会議員たちとの質疑の抜粋を知りたい方は下記。

石橋克彦:「迫り来る大地震活動期は未曾有の国難-技術的防災から国土政策・社会経済システムの根本的変革へ-」

■2011年3月15日に、石橋氏(現神戸大学名誉教授)がご自身のHPに、コメントと関連論文のリンクを掲載されている。

石橋克彦 私の考え -2011年東北地方太平洋沖地震による「原発震災」について-

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2011年5月 3日 (火)

原発はなぜ儲かるか?(20190321リンク更新)

 下記は東電のサイトにある電気料金決定のフローチャートである。

 実はこの中に、なぜ東電が原子力発電所を作りたがり、そしてその出力(つまり稼働率)を高めたがるかを解明する鍵がある。

※参照
原発、トイレのないマンション( Nuclear power generation is a condominium without a toilet.): 本に溺れたい

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