中野三敏(Nakano, Mitsutoshi)

2020年6月24日 (水)

江戸モラリズムへの死刑宣告者

 福澤諭吉の業務上横領罪については既に指摘しました。下記。

藤井哲博『咸臨丸航海長小野友五郎の生涯』1985年中公新書: 本に溺れたい

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2019年6月17日 (月)

現代日本人は「徳川日本」を1%しか知らない

 国文学者中野三敏氏は、これまでの氏の徳川期の和本調査の体験から、現代日本人が各図書館や書店でアクセス可能な、活字に翻刻された徳川期のタイトル数は、実際に徳川期に流通していた和本総タイトル数の1%弱ではないか、と推測しています。中野三敏氏がそう考える根拠は、下記のようなエピソードを幾度も経ているからです。

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2019年6月13日 (木)

内田樹「言葉の生成について」2016年12月(2)

 (1)の続きです。言いたいことは、江戸人の「本居信仰」(1)、ですでに書いてしまいました。

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2019年5月26日 (日)

江戸人の「本居信仰」(1)

 言葉/message には送り手と受け手がいます。

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2013年5月19日 (日)

未踏の江戸時代(2)

 前回、未踏の江戸時代 でご紹介しました、中野三敏氏の「和本リテラシー」関連の、日本記者クラブでの講演(100分)が Youtube ありました。

 だいたい同工異曲ですが、よりわかりやすくなっていますし、興味深いエピソードもありますので、こちらのほうがお薦めかと思い投稿します。

中野三敏・九州大学名誉教授 2012.8.20 - YouTube


■あるエピソード

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2013年5月14日 (火)

中野三敏『江戸文化再考:これからの近代を創るために』笠間書院(2012)

■中野三敏氏関連
 著者は近世文学研究の泰斗。すでに本ブログでも関連記事を数編書いている。

近世文化の最盛期としての18世紀徳川日本
徳川前期の「文明開化」
未踏の江戸時代
未踏の江戸時代(2)

 本書の元になったのは、著者が平成22年の秋、東京・立川の国文学研究資料館で行った5回の講演記録。

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2013年5月13日 (月)

未踏の江戸時代

  福沢諭吉が大嫌い、坂本竜馬が大嫌い、という、国文学者・中野三敏氏の講演(約110分)がYouTubeで視聴可能です。

和本リテラシーの回復を願って - YouTube

 非常に興味深い内容となっています。
 この講演から知れる、一つの驚愕すべき事実を挙げておきます。

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2011年2月18日 (金)

徳川前期の「文明開化」

 徳川前期のエポック・メイキングな事柄は、中国大陸における明清革命1644年)、すなわち明から清への王朝交替(「華夷変態」)である。大陸におけるこの大変動の余波は、徳川前期日本に静かだが、深く長い影響をもたらした。

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2011年2月14日 (月)

徳川社会の複雑化と吉宗(後編)

 吉宗の父、第二代紀州候徳川光貞は、将軍家綱吉と関係を深めるべく、嫡男に綱吉の娘、鶴姫を娶わせる。その関係強化の一環として、徳川家儒官木下順庵からその弟子、榊原篁洲の推薦を受け入れた。

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2010年5月 1日 (土)

渡辺浩『日本政治思想史 ― 十七~十九世紀』東京大学出版会(2010年)(7)

(6)より

■徂徠学ヘゲモニーの歴史的帰結

 「既に我々はみなポストケインジアンたらざるを得ないのだ」と記したのは、Paul Sweezy だったか、Maurice Dobb だったのか。このところ経済学の文献にはとんとご無沙汰しているので、もはや記憶が定かではない。この伝でいけば、徳川日本の18世紀に呼吸した知識人たちにとり、「すでに誰もがポスト徂徠学派たらざるを得ない」事態が出現していた。それも全国的に。その覇権ぶりは、前出の中野三敏氏の著書や小島康敬氏の論文を見ても一端が伺える。中野氏の見取り図に従えば、それまで学芸の中心であった京から、関東にそれが移った。すわなち、列島史上初めて、学芸のヘゲモニーが箱根を越えたことになる。これが帰結の第一。

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