Keynes, John Maynard

2021年3月 7日 (日)

ネットフリックスという会社/ A company called Netflix

 東洋経済新報社から配信されている無料記事(無料登録は必要です、本記事最下段、参照)に、ネットフリックスの話題がありました。

 このネトフリやGAFAなど、いかにも米国資本主義文化の正嫡といっても良い存在ですが、所詮、石油文明の上に咲く徒花に過ぎないではないのか、という見方もしてしまいます。

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2020年9月21日 (月)

近代日本の史家の生没年

 この数日間、ブログ「代替案のための弁証法的空間 Dialectical Space for Alternatives」様のコメント欄で議論して頂き、重要なご示唆を幾つも頂きました。その一つの成果(?)を弊ブログにも投稿することとします。

氏名 生年 1912-1930年齢 没年
重野安繹 1827   1910
福澤諭吉 1835   1901
栗田寛 1835   1899
久米邦武 1839 73歳-91歳 1931
高橋是清 1854 58歳-76歳 1936
田口卯吉 1855   1905
三宅雪嶺 1860 52歳-70歳 1945
徳富蘇峰 1863 49歳-67歳 1957
山路愛山 1864 48歳-53歳 1917
Max Weber 1864 48歳-56歳 1920
津田左右吉 1873 39歳-57歳 1961
植原悦二郎 1877 35歳-53歳 1962
尾佐竹猛 1880 32歳-50歳 1946
J. M. Keynes 1883 29歳-47歳 1946
石橋湛山 1884 28歳-46歳 1973
高橋亀吉 1891 21歳-39歳 1977
三枝博音 1892 20歳-38歳 1963
福本和夫 1894 18歳-36歳 1983
三木清 1897 15歳-33歳 1945
宇野弘蔵 1897 15歳-33歳 1977
野呂栄太郎 1900 12歳-30歳 1934
大久保利謙 1900 12歳-30歳 1995
黒田覚 1900 12歳-30歳 1990
羽仁五郎 1901 11歳-29歳 1983
服部之総 1901 11歳-29歳 1956
大塚久雄 1907 5歳-23歳 1996
清水幾太郎 1907 5歳-23歳 1988
石井孝 1909 3歳-21歳 1996
川島武宜 1909 3歳-21歳 1992
石母田正 1912 0歳-18歳 1986
井上清 1913 0歳-17歳 2001
丸山真男 1914 0歳-16歳 1996
遠山茂樹 1914 0歳-16歳 2011
司馬遼太郎 1923 0歳-7歳 1996

 上記の表は、徳川末期から、昭和後半にかけて活躍された(文明)史家の生没年です。また表中の1912-1930年とは、ほぼ「大正デモクラシー」期と考えて下さい。

 このデータと、弊ブログ記事「徳川文明の消尽の後に(改訂版)/After the exhaustion of Tokugawa civilization (revised)」を組み合わせますと、いろいろ興味深い観察が得られます。その観察はまた別途にポストします。

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2019年6月26日 (水)

デフレギャップの正体(Identity of deflationary gap)〔1〕

 社会を理論的に考察する場合、物理学や哲学の分野で理論的に思考を進めるのとは違った難しさがあります。

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2015年8月13日 (木)

塩沢由典・有賀裕二編著『経済学を再建する』中央大学出版部(2014年)〔1〕

今回試みるのは下記の書評である。その中でも、塩沢由典氏の手になる提案編の合計5章のみである。これは偏に弊ブログ主の知的資源の限界ゆえである。ご寛恕願いたい。1章づつ記事化する。

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2014年5月 5日 (月)

思想とは空気である(1)/ Thought is air (1)

John Maynard Keynesの主著、The General Theory of Employment, Interest and
Moneyの巻末に素晴らしい文がある。弊ブログで時折り引いているので二番煎じ三番煎じではあるが自戒のためにも再び引用したい。

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2010年7月 5日 (月)

ダグラスの「A+B理論」再考

kyunkyunさん、どうも。

>こんにちは。
ダグラスの経済理論について、
中村三春著 : 「モダニスト久野豊彦と新興芸術派の研究」 の中に、
次のような記述がありました。
http://repo.lib.yamagata-u.ac.jp/bitstream/123456789/6552/1/KunoToyohiko.pdf
第二編 久野豊彦とダグラス経済学
「ダグラス経済学の評価」 より~

上記、資料は以前私も、
山森亮『ベーシック・インカム入門』光文社新書(2009)(2)
に参照しました。ご指摘の部分、改めて目を通しました。そこで、図解を
してみるほうが分かりやすいと思いました。下図を見て下さい。

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2009年5月 3日 (日)

資本主義文明を再考する / Rethinking capitalist civilization

 私があれこれ徳川期のことを書きたいと考える第一の理由は、それが我々の現に生活するこの列島の、いまだ全面的に資本主義化されていない時代であるからだ。

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2009年3月11日 (水)

J. M. Keynes による、Major C. H. Douglas評

ケインズ『雇用・利子および貨幣の一般理論』岩波文庫下巻(2008年) 、pp.176-177

 

 戦後、異端の過少消費理論が雨後の筍のように現れた。中でも最も有名なのがダグラス少佐のものである。ダグラス少佐の主張の強みは、言うまでもなく、正統派が彼の破壊的批判の多くにまともな回答を与えなかったことに大きく依存している。ひるがえって、彼の下した診断の細部、とりわけ A +
B定理とやらには、眉唾としか言いようのないものもたくさんある。もしダグラス少佐が彼のB項目を、取替や更新のための当期支出に充てられない企業者の金融的準備に限定していたなら、彼はもっと真理に肉薄していたであろう。しかしその場合でも、これらの準備が、増加した消費支出ととも多方面における新たな
投資によってもまた埋め合わせられる可能性のあることは頭に入れておく必要がある。ダグラス少佐は、自分はわれわれの経済体系が抱える重要な問題を少なく
とも全く忘れたわけではない、正統派の幾人かの論敵との違いはここにある、と主張する資格をもっている。だが、マンデヴィル、マルサス、ゲゼル、それにホブソンの列に伍す資格があるかといえば、彼(ダグラス)にはとてもそれほどの資格はない。勇敢な異端軍の少佐ならぬ、おそらくは兵卒といたところである。
一方、これらの人々は、明快で首尾一貫し論理は平易なるも現実離れした仮定にもとづいて導出された謬説を奉ずることを潔しとせず、みずからの直観の命じる
まま、たとえ曖昧で不完全ではあっても、真理を究める途を選んだのである。

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2008年3月27日 (木)

変ることの難しさ

「・・・。先入観は、それを植えつけた人々にも、そもそもこうした先入観を作りだした人々にも、いわば復讐するのである。こうして公衆の啓蒙には長い時間がかかることになる。

 おそらく革命を起こせば、独裁的な支配者による専制や、利益のために抑圧する体制や、支配欲にかられた抑圧体制などは転覆させることができるだろう。しかし革命を起こしても、ほんとうの意味で公衆の考え方を革新することはできないのだ。新たな先入観が生まれて、これが古い先入観ともども、大衆をひきまわす手綱として使われることになるだけなのだ。」

カント「啓蒙とは何か」pp.13-14、永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 (光文社古典新訳文庫)所収

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2007年11月30日 (金)

カテゴリー「Stephen Toulmin」作成

 カテゴリー「Stephen Toulmin」を作成した。

 彼を含む、イギリス戦間期の知識人社会、特に、オックスブリッジは実に興味深い。Berlin 、Wittgenstein 、Collingwood 、Keynes  、・・・。

 彼、Toulmin  の、『近代とは何か Cosmopolis 』1990(邦訳2001)については、絶えず触れることになる。

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