概念史(Begriffsgeschichte)

2024年11月19日 (火)

20世紀におけるドイツ「概念史」とアメリカ「観念史」の思想史的比較 / A historical comparison of the German “Begriffsgeschichte” and American “History of Ideas”of the 20th century

以下の質問をChatGPTに実行し、下記の回答を得ました。こういった問題設定をあまり見かけたことが無いので、ご参考になれば幸甚です。


「20世紀における、ドイツの Begriffsgeschichte(概念史) グループと、米国の History of Ideas(観念史) グループの知的交流の有無、そして、相似点と相違点、21世紀から見た思想史学上のそれぞれの評価をおしえてください。」

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2024年8月11日 (日)

「獲得と所有権」志向から「ケアと義務」志向への転換のために/For a shift from an “acquisition and property” to a “care and obligation”

以下の文は、書評として書き出しましたが、あらぬ方向に向かって書き終わってしまいました。とりあえず、備忘録としてこちらに書き留めておきます。

〔書評〕勝田有恒・森征一・山内進編『概説西洋法制史』2004年ミネルヴァ書房

本書は、非西欧知識人が座右に置くべき必読書と言えます。なぜなら、現代の巨大、複雑な社会がそこそこの秩序を保ち、運営されているのは、発達した近代法体系に負うからですし、それは西欧人たちが構築してきた歴史資源であることは否定しようもないからです。

内容は、「西洋法制史」事典ですが、充分にドイツ風の「西洋国制史」ハンドブックとも評せるでしょう。

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2024年6月 8日 (土)

Otto Brunner, Land und Herrschaft : Grundfragen der territorialen Verfassungsgeschichte Österreichs im Mittelalter, 1939

Otto Brunner named Europe from the 12th to 18th centuries the Alteuropa, which, according to Brunner, had das ganze Haus as the basic unit of society, self-help by Fehde as the central dispute resolution mechanism, and an isogamous state system based on a caste system parliament. The Alteuropa was the basic unit of society. In other words, the Alteuropa world was a space-time alien in principle to modern Europe.

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2022年2月15日 (火)

Collapse of Social Order and Salvation of the Individual

 In a new book by the late Masahide Bito, he writes,

※This article is an English translation of "社会秩序の崩壊と個人の救済/Collapse of Social Order and Salvation of the Individual: 本に溺れたい"20140818 (Supported by DeepL Pro).

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2021年5月27日 (木)

「あなた」の概念史(Begriffsgeschichte)

※ 改題しました。旧題は「あなた、が語るもの」です。

「あなた」とは言っても、半世紀も前のJPOP「あなた」1974年(作/歌,小坂明子)、ではありません。代名詞としての「あなた」のことです。

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2021年2月27日 (土)

「百姓」は農民(peasant / farmer)ではない/ "Hyakusho" is not a peasant or a farmer

 以下の、
故網野善彦の指摘も、日本史における「概念史Begriffsgeschichte」の作業と言っていいでしょう。

網野善彦『歴史を考えるヒント』2001年新潮文庫、より

 

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2019年2月18日 (月)

樺山紘一編著『現代歴史学の名著 』1989年中公新書(後編②)完結

後編①からの続きです。

 ようやく、本書のご紹介が完結します。最後の紹介は以下の五点です。私の読後の雑感は、本記事最下段に記載します。
18.ホブズボーム『反抗の原初形態 』
19.テイラー『第二次世界大戦の起源 』
20.フーコー『言葉と物 』
21.ヴェントゥーリ『啓蒙のユートピアと改革 』
22.ウィリアムズ『コロンブスからカストロまで 』

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2017年5月19日 (金)

鎌倉時代に「鎌倉《幕府》」は存在しない

 「江戸《幕府》」や「徳川《幕府》」なる語彙が当事者たちの自称ではないことは勿論、当時の第三者からの呼称でもなく、徳川19世紀中頃における政治的意図が込められたものであったことは、弊blogでも幾度か記事化した(本記事末尾、参照)。すると当然、「鎌倉《幕府》」なる語彙を使った鎌倉時代人たちも皆無であろうと容易に推測できる。以下はそれに関連するevidence の二例。

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2016年6月16日 (木)

日本史学における概念史の嚆矢

 ドイツ国制史で鍛えられてきた概念史 Begriffsgeschichte 。それに類することは、自覚的でないならばこれまでにも幾つかある。例えば、網野善彦が「百姓」は peasants ではなく、common people の意味だ、と発言しだしたのはおそらく1980年代後半からだと思う。

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2013年4月14日 (日)

「資本主義」と「社会主義」の概念史

 もう8年も前に、「資本主義 capitalism」を巡っての概念史的探索をこのブログで記事化した。

「資本主義」なる言葉
「資本主義」なる言葉(2)
「資本主義」なる言葉(3)

 元々、大学院時代、自分のHPに記載したものだから、元記事は十数年前に書いていた(たぶん2000年頃)。ただし、8年前は下記の書があることは全く知らなかった。

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