中国
2024年3月 9日 (土)
2024年3月 3日 (日)
2023年1月29日 (日)
二千年前の奴隷解放令/ The Emancipation Proclamation of 2,000 years ago
光武帝が最初に着手したの民政政策は奴婢の解放である。前章で述べたように、王莽時代では、法に触れて奴婢とされるものがきわめて多く、また、生業を失った農民は、生きるための手段として、その妻を売りその子を売って、奴婢とした。光武帝は即位の翌年、建武二年(二六)に、まず売られて奴婢とされたもので、父母のもとに帰ることを希望するものはこれを解放することを命じ、建武六年(三〇)には王莽時代に法に触れて奴婢とされたものをことごとく赦免して庶民とした。
その後も地方を平定し、その地域を支配領域に加えるごとに、このような奴婢解放令を発布した。また、建武十年(三五)には、奴婢を殺したものの罪を厳罰にし、逆に奴婢が人を傷つけたばあいに死罪にする律を廃止している。これらの奴婢政策は、奴婢制度そのものを廃止するものではなかったが、こころならずして奴婢とされたものを救済するという意味で、当時の社会の底辺に鬱積する不満を解消するとともに、王朝の基盤となる庶民を充実を意図したものであろう。
西嶋定生著『秦漢帝国』講談社版・中国の歴史2、1974(昭和49)年、p.414
2022年9月29日 (木)
日本の若者における自尊感情/ Self-esteem among Japanese Youth(3)
(2)より
他のMLにて、下記の情報をご教示頂きました。
中華人民共和国憲法第38条
中華人民共和国公民の人格の尊厳は、侵されない。
いかなる方法にせよ、公民を侮辱、誹謗または誣告陥害
することは、これを禁止する。
中国人においては、「面子」は Human Dignity の基本中の基本であり、人倫の原理なのかもしれません。
かつての「文革」での三角帽子を被らせての吊し上げ、はその原則を公然と踏みにじった空前の暴挙だったため、そういったことへの公法的安全装置の意味もあるような気もします。
2021年5月18日 (火)
2021年3月31日 (水)
2021年3月22日 (月)
中国人社会における「個」と「自由」/ Individuality and Freedom in Chinese Society(リンク訂正)
「自由」には幾つかの異なる次元があります。ある次元で言えば、中国人社会はかなり「自由」で、それは本質的に米国人社会と同じです。それを示す動画が下記。内容は、在中国の現代日本人の中国社会レビューです。
2021年1月28日 (木)
古代中国人の意匠力=漢字/ The power of ancient Chinese design = Chinese characters
漢字は、紀元前1500年頃には存在した、古代文字の系譜を引きながら、しかも現代でも使用されている唯一の古代文字です。現在確認できる最古の形は、殷墟の甲骨文字です。たまたま漢和辞典で二つの漢字を調べた際、象形文字として、その意匠に感じ入ったので忘れないうちに弊ブログに記事として残します。
二つの漢字とは、「専」と「棄」です。
2020年10月 6日 (火)
2020年6月29日 (月)
より以前の記事一覧
- PMアベは Constitution(国制)を改変できない 2020.03.03
- 2019‐20年の冬、米国内のインフル患者2600万人、インフル死者1万4000人 2020.02.18
- 久しぶりに憤りました 2020.02.16
- 「中国の新型肺炎」雑考/ New pneumonia in China (Miscellaneous thoughts) 2020.01.25
- 環境問題と儒家思想 2019.12.03
- 蘇軾 Sū Shì 玲瓏山に登る 2019.08.13
- 嫁の持参金は夫のものか?〔3〕(中華帝国の場合/ Does the wife's dowry belong to her husband? [3] (in the case of the Chinese Empire) 2019.06.08
- 少年易老學難成 ・・・ の作者は《朱子》ではない 2018.11.10
- 個人主義、その東と西 2018.07.17
- 人的資源の比較文明論 theory of comparative civilizaions on human recsources 2018.05.03
- 古代中国の環境破壊/ Environmental Destruction in Ancient China 2018.02.05
- 前方後円墳は、どっちが「前」?〔20190707追記〕 2017.11.04
- 比較エリート論 2017.03.15
- 人類史におけるヨーロッパの特異性(2) 2013.02.26
- 小津富之助とは何者か(2) 2011.01.11
- 中国におけるシビリアン・コントロールの伝統/ The Tradition of Civilian Control in China 2009.03.05
- 溝口・池田・小島『中国思想史』東京大学出版会(2007年)(2) 2008.12.20
- 溝口・池田・小島『中国思想史』東京大学出版会(2007年)(1) 2008.12.18
- 「日本は無資源国」はイデオロギーである 2008.11.26
- 「華夷」ではなく「夷華」 2008.09.13
- 惟天地万物父母、惟人万物之霊〔20191015補記〕 2008.05.19
- 儒家思想における voice or exit 2008.03.24
- 忠 > 孝 2007.09.22
- 古典古代の西洋と東洋(2) 2007.09.07
- 中国人は「漢文」を読めるか(2) 2007.07.17
- 中国人は「漢文」を読めるか(1)〔参照サイト追加2011/01/19〕 2007.07.15
- 「孫の手」は、美女の手 2007.07.02
- 追いかけて、「桐一葉」 2007.07.01
- 河東碧梧桐、富山の高岡に現る 2007.06.27
- 「普遍」を「特殊」に引きずりおろす方法 2007.04.29
- 一青窈の唄う「逢いたくて逢いたくて」(2) 2007.04.26
- 論語の美しさ 2007.03.12
- 文学の効用 2007.03.12
- 学問する心構え(2) 2007.01.19
- 学問する心構え 2007.01.15
- 奇妙な果実、あるいは、ワクワク(3) 2007.01.03
- teaching と communicating は異なる 2006.12.25
- 天皇の菩提寺(2) 2006.12.16
- 「こころ」は、heart か、mind か?(2) 2006.12.09
- 第二次朝鮮戦争の可能性 2006.10.17
- 北朝鮮、崩壊の足音 2006.10.16
- ジョゼフ・ニーダム「人間の法と自然の法」(1) 2006.10.10
- 優れた「国家の品格」批判blog(4/26追加) 2006.04.24
- "Bon Appettit !"と「いただきます」 2006.04.07
- 山田慶児 『朱子の自然学』 岩波書店(1978年) 2006.03.20
- 鄧麗君、宋詞を歌う 2006.03.04
- シャツの第二ボタン 2006.03.03
- 藤原正彦 『国家の品格』 新潮新書 2005年(9/最終回) 2006.02.19
- なぜ、天皇制は続いてきたか? 2006.01.28
- 小さな発見 2006.01.19
- 夜郎自大 2005.11.21
- 《民主》→“民ガ主”か、“民ノ主”か(20221219補遺) 2005.10.07
- 米国に《圧力》をかける中国 2005.09.22
- 「郵政民営化」の中国語訳 2005.09.12
- 天下を保つ匹夫(顧炎武)/ Is Gù Yán wǔ a democrat? 2005.08.23
- 東アジアにおける法理念 2005.08.12
- 李鴻章の激怒 2005.08.07
- 吉田健一の中島敦評/ Kenichi Yoshida's review of Nakajima Atsushi 2005.05.08
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