文化史 (cultural history)

2025年2月28日 (金)

Does the Imperial Anthology of Poetry exist in Europe?

I asked the following question to ChatGPT. Having obtained the excellent comparative historical perspective below, I will publish it on our blog.

"In Japanese history, during the ancient and medieval periods, anthologies of poetry were compiled by imperial command. Among them, the most significant are the imperial anthologies of waka poetry. From the Kokin Wakashū (compiled in 905 AD) to the Shinshokukokin Wakashū (compiled in 1439), a total of 21 anthologies were created, comprising approximately 35,000 poems by about 3,000 poets, excluding those labeled as 'anonymous authors.'

In contrast, during the ancient, medieval, and early modern periods in Europe, were there any anthologies of poetry compiled by royal command? Among them, was there any poetry compilation project that could be considered comparable to Japan’s imperial waka anthologies?"




ChatGPT's Answer:

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欧州に《勅撰詞華集》は存在するか?/ Does the Imperial Anthology of Poetry exist in Europe?

以下の質問を、ChatGPTに実施しました。そして、下段の優れた比較史のパースペクティブを得ましたので、弊ブログにで公開します。

Q.「日本の歴史上、古代、中世において、帝王の命により、詞華集が編まれました。とりわけ重要なのが、勅撰和歌集です。「古今和歌集」(西暦905年)から「新続古今和歌集」(1439年)まで21集、〈読人知らず〉を除いて約3000人の作者,約3万5000首を収めた大詞華集群です。それに対して、欧州の古代、中世(初期近世を含めて)の時代に、王命によって詞華集が編まれたことはありましたか。その中に、上記日本の勅撰和歌集に匹敵する詩文編纂事業は存在しましたか。

 

ChatGPT's Answer(20250227)

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2025年2月27日 (木)

日中の文化資源における女性比率の差異/中日文化资源中女性比例的差异/Differences in the Ratio of Women in Cultural Resources between Japan and China

DeepSeekに以下の質問を実施し、下段の回答を得ました。興味深い回答だと思いますので、弊ブログにて公開します。

Q.「日本の「小倉百人一首」の女性歌人は21名で、女性比率21%です。「唐詩三百首」は4人で、女性比率1.3%です。これは、日中の文化的な背景、あるいは両国の基層文化の違いを反映していますか。あるいは、たまたまデータのサンプル数が極少数なための偶然ですか。

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2025年2月25日 (火)

英語の三単現(三人称単数現在)の謎を解く

ChatGPTに以下の質問をしました。

「英語は、三人称、単数、現在時制では、一般動詞に、s あるいは esをつける語形の変化があります。日本語話者からすると、なぜ、一人称現在(単数/複数)、二人称現在(単数/複数)、三人称現在(複数)では、一般動詞の語尾変化が無いのに、三人称単数のみ、一般動詞の語形変化があるのか、不思議でなりません。その理由を、英語学だけでなく、認知心理学と英語史の観点も含めて、説明してください。」


ChatGPTからの回答(20250225)

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2025年1月13日 (月)

現代数学におけるお国柄(仏・独・英・露・米・日)/ The national character of modern mathematics (France, Germany, England, Russia, America, Japan)

ChatGPTへの問
20世紀以降の現代数学の達成において、フランス、ドイツ、イギリス、ロシア、アメリカ、日本、各国の数学者の学問業績に、国家毎の特色、その相互の違いが存在するのか、存在するとすれば、どのような違いなのか、教えてください。」

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2025年1月12日 (日)

《文明化》とは《家畜化》である/ Civilization is domestication

まず、いまから66年前に出版された本から引用します。

 私はアッサムの未開民族の地域を旅して、ヒマラヤに入ったときほど、高度な宗教政治組織をもつ社会というものがいかに、それを持たない社会と異なるものであるかを痛感したことはない。たとえ両者ともに私たちの生活水準から見れば、あまり違わず未開に見えようとも、そこには大きな違いがある。この違いをうまく説明することはなかなかむつかしいが、ここでチベット人の表現を借りよう。チベットはかつて仏教をもたなかった人々(彼らは野蕃人とよぶ)が仏教を知り、その信仰に入るということを、野生の動物家畜化するという表現と同じ語を使う。たしかに私の観察をもってしても、一言にしていえば、アッサムの未開民族を野生の動物にたとえれば、ヒマラヤの民族は、ヒンドゥ教徒やキリスト教徒とともに家畜に相当する。アッサムのジャングルからヒンドゥ教徒、あるいは仏教徒のいる地帯に入ったときに感ずるいいしれない安堵感といったものは、ぴったりそれに当る。もうここでは私の常識を逸して、意味なく殺されるというようなことは絶対に起こりえない、という、そして道は外の世界に通じているという解放的な安堵感である。封鎖的な未開民族の社会にいるときは、自分の育った社会的習慣、価値観をゼロにして、彼らのものに従わなければならない。それを不幸にして知らずに、彼らの心の動き、慣習の掟に反して触れようものなら、私はたちまちにして、彼らのたけり狂う本能の餌食にならなければならない。少しも休めることのできない神経と、想像力を使っていなければならない緊張感が、常に底流となって私の中で流れつづけていた。
 しかし、ヒマラヤは違う。仏教によって人々の本能はためられ、コミュニケーションの可能性によって、他の社会 -自分たちと異なる価値、習慣をもった- の人間がいるということを人々は知っている。精神は陶冶され知識は比較にならないほどその量をましている。ヒマラヤの人々が神秘で未開に見えるという人たちは、その人たちにチベット仏教や、その社会に関する教養のない故である。日本の、東洋の文化を少しも知らないヨーロッパ人が日本人を気味悪く思うのと同じことである。
 高度な宗教がその社会に定着したということは、未開から文明への重要なメルクマールとなる。私たちは十九世紀以降の西欧文明の飛躍的な発展に強く影響され、ともすれば文明とは近代ヨーロッパに象徴されるものと思いがちで、欧米が文明国であり、アジアはそうではないようにさえ思っているが、その一つ奥に、こうしたところに人間社会の未開と文明がはっきり見分けられることを忘れてはならない。特に長い人類の歴史において、人間の精神の成長過程を思うとき、この問題は大きな重要性をもってくるのである。
 アジア・アフリカ問題を取り扱うときにもこうした見方は、複雑な諸現象を理解する助けにもなろう。アジアの中でも、早くから中国、インドの高文化の伝播した蒙古、チベット、ヒマラヤ、東南アジア大陸部、インドネシアなどは、フィリッピン、その他の太平洋の島々、アフリカなどから、その文化、社会の質が大きく区別されなければならない。後者においては、いわゆるヨーロッパ諸国が外に発展し、征服につづく植民政策に伴ってキリスト教文化がプリミティヴな社会に直接浸透したのであり、高文化との接触の時期は前者に比して驚くほどおそく、その接触の仕方も非常に異なっている。アジアを考えるとき、この大きな相違が日本人ばかりでなく、欧米の人々にもあまり気がつかれていないようである。
 高文化の伝播及びその受容ということは、社会を単位として行われてはじめて実を結ぶものである。宗教においても、宣教師が未開民族地帯に入って行って、その社会のニ、三人の個人がキリスト教徒となったとしても、社会全体がキリスト教文化の複合体としてそれを受容しないかぎり、その個人の底流には依然、未開のままの地が残されているのである。その社会の過半数の人々が受容し、何世代も、何百年もそれが行われて、はじめて定着するものである。

出典:中根千枝『未開の顔・文明の顔』中公文庫1990年7月(元版:『未開の顔・文明の顔』1959年3月中央公論社刊)
pp.98-100、引用書の圏点はカラーフォントとした。下線は引用者(renqing)による。

 塩沢先生からご紹介のあった本は、既に翻訳が出ていました。

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2024年11月19日 (火)

20世紀におけるドイツ「概念史」とアメリカ「観念史」の思想史的比較 / A historical comparison of the German “Begriffsgeschichte” and American “History of Ideas”of the 20th century

以下の質問をChatGPTに実行し、下記の回答を得ました。こういった問題設定をあまり見かけたことが無いので、ご参考になれば幸甚です。


「20世紀における、ドイツの Begriffsgeschichte(概念史) グループと、米国の History of Ideas(観念史) グループの知的交流の有無、そして、相似点と相違点、21世紀から見た思想史学上のそれぞれの評価をおしえてください。」

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2024年10月21日 (月)

金木犀と総選挙/ fragrant olive and the general election

裏山の径をのぼりて木犀の香を嗅ぐころぞ秋はれわたる (斎藤茂吉)

 ようやく秋らしくなりました。この季節になると、駅へ向かう途中で、甘い香りが立ち込めるな、と気づくと、そこだけぱっと橙色であかるくなる生垣があります。金木犀です。甘く、くるおしく薫ります。私の、秋を実感するひと時です。
Kimg0544

 無粋な話題で恐縮ですが、散歩ついでに、衆議院選挙の期日前投票も済ませてきました。国民の権利を行使した、というより、少しだけ義務を果たした感がありますね。

※この花にまつわる文化史的なことは下記記事をご参照されたし。
金木犀(キンモクセイ)/Osmanthus fragrans var. aurantiacus: 本に溺れたい

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2024年3月 9日 (土)

虹 rainbow

過日、珍しいことに虹を見ました。東京郊外の駅前広場から、雨が上がったかなと、どんよりした薄暗い空に顔をあげるとなんと虹の橋脚?部分が見えました。 Kimg0526
あわてて撮ったので、あまり良い出来ではありませんがご容赦。

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2024年3月 3日 (日)

河津桜

過日、良い天気に誘われて、うかうかと珍しく散歩に出ました。しかし、晴天は晴天なのですが、風が少々強く、それも北風。想像以上に肌寒かったのですが、数百mも歩けば、身体も温まるはず、と自分で自分を励まし、続行しました。すると、途中の小さな公園で濃いめのピンク色の桜を発見。それが、以下のが画像です。〔少しピンボケして見えますが、マウスポインタを重ねてクリックして頂ければ別の鮮明な画像が表示されます。〕
Kimg0520

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