菅内閣に任命拒否された日本学術会議新会員の推薦者リスト(2020年10月01日現在)
このリストを見ての第一印象は、「小せぇ!」ということ。人間というか、肝が小さ過ぎでしょ。アーネスト・サトウ著『一外交官が見た明治維新』1921年ロンドン、が大日本帝国内では発刊から25年間もの間、禁書にされていた事態に比肩されます。戦前政府は、元外交官とはいえ、たかが一英国人の回想録に怯えていたのです。笑止千万。その程度で潰える権力なら地上から消えたほうがよい。そのレベルの肝の小ささです。
このリストを見ての第一印象は、「小せぇ!」ということ。人間というか、肝が小さ過ぎでしょ。アーネスト・サトウ著『一外交官が見た明治維新』1921年ロンドン、が大日本帝国内では発刊から25年間もの間、禁書にされていた事態に比肩されます。戦前政府は、元外交官とはいえ、たかが一英国人の回想録に怯えていたのです。笑止千万。その程度で潰える権力なら地上から消えたほうがよい。そのレベルの肝の小ささです。
John Maynard Keynesの主著、The General Theory of Employment, Interest and
Moneyの巻末に素晴らしい文がある。弊ブログで時折り引いているので二番煎じ三番煎じではあるが自戒のためにも再び引用したい。
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与党幹部が、北朝鮮のヘナチョコ失敗核実験に事寄せて、核保有を示唆する発言をすると、そのすぐ後で、安倍ちゃんが〈非核三原則〉を持ち出して否定しにかかった。と思っていたら、現職の外務大臣まで言い出しちゃった。↓
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<北朝鮮核実験>「日本の核保有議論も大事」麻生外相が発言
麻生太郎外相は18日の衆院外務委員会で、北朝鮮の核実験問題に関連し「隣の国が(核兵器を)持つことになった時に、(日本が核保有の是非を)検討するのもだめ、意見の交換もだめというのは一つの考え方とは思うが、議論をしておくのも大事なことだ」と述べた。「非核三原則を維持する政府の立場は変わっていない」と前置きしたうえでの発言だが、現職の外相の発言だけに今後国内外で波紋を呼びそうだ。
笠井亮氏(共産)の質問に答えた。
日本の核保有論をめぐっては、自民党の中川昭一政調会長が15日、テレビ番組で「選択肢として核(兵器の保有)ということも議論としてある。議論は大いにしないと」と指摘。政府・与党内からも批判が相次ぎ、安倍晋三首相は翌16日「非核三原則は国是として守り続ける。(核保有を)政府で議論することはない」と強調。17日には「もう終わった話だ」と述べるなど、火消しに努めていた。外相発言はこうした問題を再燃させるとともに、野党などから「閣内不一致」との批判を受ける可能性もある。
北朝鮮の核実験を受け、米国などからも日本を含めた周辺国が核保有に走るのではないかという懸念が出ている。ブッシュ米大統領は16日のテレビインタビューで、日本の核武装論について「彼ら(中国)が懸念していることを知っている」と述べていた。【中田卓二】
(毎日新聞) - 10月18日13時29分更新
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この問題が、日本には、外交原則の〈非核三原則〉があるから、ダメだというのはおかしい。なぜなら、〈非核三原則〉があろうがなかろうが、日本政府は、下記条約を1970年2月に署名、76年6月に批准しているからだ。
〈核兵器の不拡散に関する条約 Treaty on the Non‐Proliferation of Nuclear Weapons〉、略称←NPT
例えて言えばこういうことだ。与党政調会長が、「最近、外国人がうろうろして物騒だ。だから、私は拳銃を持ちたいと思っている。そういう議論があったっていいじゃないか。言論の自由だ。」しかし、「拳銃を所持すべきだ」と発言することは、現在の法体系からすれば、明らかに銃刀法違反をしたっていいじゃないか、ということに相当する。それに重ねて、現外務大臣が「日本の核保有議論も大事」と言い出す始末。
この2人の発言は、外務省文書でいう「NPT体制への挑戦」だ。日本が核保有するということは、NPT体制からの離脱であり、究極的には条約の破棄を意味せざるを得ない。
条約は国家間の〈法〉である。つまり彼らの発言は、日本国の違法行為の遂行を合意していることに他ならない。現在、自民党、法務省がその成立を画策している、「共謀罪」は、予備行為もなされていない犯罪遂行の合意だけで、犯罪を犯すことになってしまうのだ。
だから、私も言おう。「共謀罪」とその刑法概念を支持するなら、他国から日本の条約違反(=違法行為)の猜疑心を起しかねない発言をする、これらの大物政治家をサッサと逮捕しろ!、と。それこそが、「共謀罪」の精神だ。
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靖国神社は「戦争で亡くなった犠牲者」=戦没者を祀(まつ)る神社ではない。
例えば、昭和20(1945)年3月10日の東京大空襲で亡くなった都下10万人の犠牲者は祀られていない。また、戊辰戦争で徳川幕府側に立って死んだ者たちも祀られていない。さらに、明治新政府の大黒柱でありながら、西南戦争で朝敵とされ死んだ、あの西郷隆盛は祀られていない。
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久しぶりに思いっきり笑いました。この理由からでも、あの御仁を首相にしていはいけませんね。↓
今でも、大日本国国民は、海外の空港でimmigrationを通過するたびに、そこの係官にこっそり笑われてんだろうなぁ。何しろ、その発行者が、外務大臣「ケツの穴」閣下ですもんね。
*標題に「blogの品格」を疑われるものがあると、訝(いぶか)しまれているあなた。その通りです。ついつい「論理」を弁えず、「情緒」的になってしまったせいです、はい。深甚なる「武士のお情け」を。
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興味深い記事を読んだ。
である。
当時の政軍首脳はいったいどうだったのだろうか。権力者が、真理覚醒+カタルシス、なら、crazy だし、真剣に考えて《成算あり》とするなら、stupid だろう。さすれば、小泉首相以下、麻生外相、安倍官房長官は、両方兼ね備えた、無敵の crazy and stupid ではなかろうか。新年早々、嫌な初夢にうなされそうである。
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麻生外相は、靖国神社・遊就館は、歴史事実を表現しているにすぎない、という。そして、遊就館は、大東亜戦争において大日本帝国の行動はまちがってなかったと主張する。だとすれば、その日本と死闘を演じたアメリカ合衆国は正しくなかったことになる。
これは大きな問題だ。なぜなら、現役の外務大臣の歴史認識とアメリカ合衆国の歴史認識に違いが出てこざるを得ないからだ。今度、ライス女史とお話しするとき、ちゃーんと、歴史認識の違いを確認しておいてねぇ、麻生さん。そして、あなたのボスみたいに、
「一つの意見の違いとか対立で、全体の友好関係を阻害してはならない。米国と政治的首脳の交流は盛んだし、他の関係は良好だ。どんなに批判しても結構だ。私は何らわだかまりを持ってない」
と、「凛とした」態度で、ライス女史に言い放ってください。よろしくお願いします。
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