イスラム

2024年10月31日 (木)

比較思想からみた「原罪」(peccatum originale/original sin)| Original Sin from the Perspective of Comparative Thought

積年の疑問がありましたので、ChatGPTに質問してみました。ご参考までに。

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旧約聖書「創世記」3章において、イブとアダムは、神の禁じた木の実を食べました。これを人間の神に対する原罪(peccatum originaleoriginal sin)であるとする教説があります。この意味での「原罪」の教説が、下記の各宗教、あるいは各宗派にありますか。

①ユダヤ教(Judaism)

②ローマ・カトリック教会(Roman Catholic Church)

③ギリシア正教会(Greek Orthodox Church)

④イスラム教(al-Islām)

もし、各宗教、各宗派によって、「原罪」の教説の有無が一致しないのであれば、その理由を教えてください。

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2022年12月22日 (木)

Two Europe

 The following article is an English translation of our March 31, 2018 blog post, 二つのヨーロッパ: 本に溺れたい, (supported by DeepL). We hope you enjoy it.

 

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2021年5月26日 (水)

KAHLIL GIBRAN, THE PROPHET, 1923

 素晴らしい詩句を、星野道夫『長い旅の途上』文春文庫2002年p.10、から教えて頂きました。改めて、子どもは天からの預かりものとの感を深くします。

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2019年5月13日 (月)

市川裕『ユダヤ人とユダヤ教』岩波新書(2019年1月)

 本書を読了しました。第一に思ったことは、よくこの容量(全189頁)で、これだけの内容を盛り込んだな、というものです。

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2019年4月 1日 (月)

平川 新『戦国日本と大航海時代』中公新書(2018/04)〔4/結〕

〔3〕での議論はこうでした。

化石資源(石炭)を燃料とする熱機関が搭載された陸上輸送手段(鉄道)が登場する19世紀半ばまでは、海上輸送(船舶)が陸上輸送(人力、畜力)より圧倒的にエネルギー効率が高かった。だから、帆船(商船および軍艦)のテクノロジーを飛躍的に発達させた近代西洋が世界を支配できた。

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2018年3月31日 (土)

二つのヨーロッパ

 このところ、関東の太平洋側は好天に恵まれ、実に気持ちの良い日が続いています。本当に、日本列島の春先の太平洋側の気候は素晴らしい。

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2009年10月22日 (木)

識字化・革命・出産率低下(1)

「識字化=革命=出産率低下というシークエンスは、全世界的に普遍的とは言えないまでも、かなり標準的である。」p.61、下記1より

「識字化と出産率の低下という二つの全世界的現象が、民主主義の全世界への浸透を可能にする。」p.62、下記1より

「しばしばおそらくは大抵の場合、文化的・精神的テイクオフは移行期の危機を伴う。不安定化した住民は暴力的な社会的・政治的行動様式を示すことになる。精神的近代性への上昇には、しばしばイデオロギーの暴力の爆発が伴うであろう。」p.59、下記1より

エマニュエル・トッドの、
1.『帝国以後』藤原書店(2003)
2.『文明の接近』藤原書店(2008)

は、知的刺激に富んだ本である。21世紀におけるアメリカ合衆国の敗北を指し示す本なのであるが、当方の理論的関心は、その「移行期危機」理論に集中する。早速、解剖してみよう。

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2007年9月24日 (月)

イラク・シリア国境、2007年9月6日、木曜日、午前0時6分

Baghdad Burning

「・・・。

シリア国境もほとんど同じくらい混雑していたが、ずっとリラックスした雰囲気だった。人々は車の外に出てストレッチしていた。お互いに気づいて手を振ったり、悲惨な話や噂話を車の窓越しにやりとりしている人もいた。なにより重要なのは、私たちはみんな平等だということだった。スンニもシーアも、アラブ人もクルド人も・・・シリア国境要員の前では私たちはみな平等だった。

私たちはだれもが難民だった―金持ちも貧乏人も。難民はみな同じように見えた。どの顔にも独特の表情があった。悲しみの混ざった、不安を帯びた安堵の表情。どの顔もほとんど同じように見えた。

国境を越えてから数分の間、心は極限に達した。安堵と悲しみがいちどきにどっと押し寄せて私を圧倒した・・・たった数キロ、たぶん20分くらい離れただけで、こんなにもはっきりと生と死が分かれるとは。

だれひとり見ることも触れることもできない国境が、車両爆弾や民兵や殺し屋集団と・・・平和と安全の間に横たわっているなんて。今も信じるのがむずかしい。ここでこの文を書きながら、どうして爆発音が聞こえてこないのかしらとふと思ってしまう。

飛行機が頭上を通過する時に窓がガタガタいわないのが不思議だ。黒装束の武装集団が今にもドアを破って入ってきて私たちの命を奪うのではという思いからなんとか抜け出そうとしているところだ。道路封鎖や早期警戒機[レーダーを取り付けた軍用機]やムクタダの肖像画などなどがない街路に目を慣らそうとしている。

車でほんのちょっと行った先には 、こういったものすべてがあるというのに。

午前0時6分 リバー

(翻訳:いとうみよし) 」

*参照
バグダード、2007年4月26日、午後5時03分、木曜日

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2007年9月 7日 (金)

古典古代の西洋と東洋(2)

 前回記事で足踏堂氏からコメントを戴いた。そのおかげで1点氷解した疑問があるので、忘れないうちに記しておくことにする。氏のコメントへの応答についてはまたおいおいということでご諒解戴きたい。

 さて、今、私は 1冊の優れた思想史の本を読んでいる最中。そして、つくづく思うのだ。過去、この列島に繰り広げられてきた優れた精神活動のどれ一つとっても、海峡の向こう側、大陸文明の影響下にないものはない、と。それへの受容も反発も含め、中国大陸および朝鮮半島の精神活動は、巨大なる「他者」なのだ、と。

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2007年8月18日 (土)

映画「アズールとアスマール Azur et Asmar」(2006年)

 素晴しいアニメーション。とにかく美しい。緻密な絵柄も美しいし、動きも滑らかかつ繊細。音楽もイスラム風とヨーロッパ風が混交して心地よい。

 この日本語吹き替え版がまたよい。特に、クラプー(香川照之)の、イスラム世界を毒づきながら、それでもなおこの地を愛してるダメ西欧人が秀逸。また、その天才ぶりを包み込む天真爛漫なシャムスサバ姫(岩崎響)が愛らしい。

Synopsis_05_2

 

 絵のタッチが、私の遠い記憶の中にある、東映動画「安寿と厨子王丸」(1961年)を思い起こさせる。いま、「安寿と厨子王丸」の製作会社の解説を読むと、全編動く大和絵だという。だとすると、このイスラムのミニチュアール(細密画)を意識しているであろうフランス映画と、その絵画性において同調していることも頷ける。

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