古典(classic)

2022年7月 5日 (火)

心は必ず事に触れて来たる/ The mind is always in motion, inspired by things

 人のこころ(心)は、もの/ことのもたらす触発への応答としてそのたびに現前する。こころとは、みなも(水面)に投ぜられた石によって生起し、時とともに消失する波紋である、と言えるかもしれない。

徒然草(1317年?~1331年?)第百五十七段 筆をとれば物書かれ

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2021年7月19日 (月)

書評Ⅱ:宇野重規著『トクヴィル 平等と不平等の理論家』2019年5月講談社学術文庫

宇野重規著『トクヴィル 平等と不平等の理論』2019年5月講談社学術文庫

 この書評は、に分かれます。前者は私のレビュー。は、目次および本書からの書抜き、抜粋で構成されています。内容を手早く知りたい方はを先にお読みください。私のレビューに関心をお持ちいただけましたら、にも眼を通して頂ければ幸甚です。

 

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書評Ⅰ:宇野重規著『トクヴィル 平等と不平等の理論家』2019年5月講談社学術文庫

 この書評は、に分かれます。前者は私のレビュー。は、目次および本書からの書抜き、抜粋で構成されています。内容を手早く知りたい方はを先にお読みください。私のレビューに関心をお持ちいただけましたら、にも眼を通して頂ければ幸甚です。

 

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2020年10月15日 (木)

梅若実、エズラ・パウンド、三島由紀夫/ Umewaka Minoru, Ezra Pound and Mishima Yukio

 三題噺です。

 

※続編を書きました。下記。
‘Unity of Image’ :「能」から「Imagism」へ / 'Unity of Image' : from 'Noh' to 'Imagism': 本に溺れたい

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2020年5月10日 (日)

国語として、あるいは政治としての「文学」/ Literature as a national language or politics

 昔、三島由紀夫が小説とは「理性の酩酊」だと書いていました。

三島由紀夫『文章読本』1959年(中公文庫1995年、p.57)の泉鏡花評。カテゴリー「三島由紀夫: 本に溺れたい」をご参照。

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2019年6月13日 (木)

内田樹「言葉の生成について」2016年12月(2)

 (1)の続きです。言いたいことは、江戸人の「本居信仰」(1)、ですでに書いてしまいました。

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2019年5月26日 (日)

江戸人の「本居信仰」(1)

 言葉/message には送り手と受け手がいます。

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2019年1月 3日 (木)

デカルト『方法序説』1637年(Discours de la methode)、を読む

Frans_hals__portret_van_ren_desc_17 ようやく読み終わりました。

 デカルト『方法序説』1637年、レイデン(谷川多佳子訳、岩波文庫版1997年)
本文99頁、訳者註23頁、訳者解説9頁

 その三つを合わせても131頁。とても薄い。いつでも読める、と思うのでしょうか。未読なのに、既読感だけあるため、食指が動かない。これが《古典》と言うものなのかも知れません。右は教科書によく載る、フランス・ハルス作のデカルトの肖像画です。享年54歳のデカルト晩年の姿と推定されています。

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2018年12月10日 (月)

雑録

2018年12月9日(日)、収蔵古書。

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2018年11月10日 (土)

少年易老學難成 ・・・ の作者は《朱子》ではない

「少年老い易く学成り難し」

若いと思っているうちにすぐに年老いてしまい、志す学問は遅々として進まない。年月は移りやすいので寸刻をおしんで勉強せよということ。
小学館日本国語大辞典、より

 そしてこの項目には、辞書編纂者の驚くべき補注が加えられています。

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